祖父が亡くなり想うこと。
母方の祖父が亡くなり今日で1週間。
なんとなく、気持ちの整理ができたので
今の気持ちを書き留めておこうと思います。
はじめに。
4月23日(火)は告別式を行うにあたり、臨時休業にさせて頂きました。
快く、予約を後日に変更してくださったお客様ありがとうございました。
母方の祖父は87歳。
2月の中旬より胆嚢の病気で東近江医療センターに入院をしていました。
熱が出たりはしていましたが、比較的元気にしており
その時、たまたま見つかった足の動脈瘤の治療のため、他の病院に転院することを目指していました。
その時に書いたブログがこちら。
たまにはボケ〜っと読書 in 病室。 – CROSS hair × scalp
今日は定休日。祖父の入院先の病院へ。入院といっても検査入院みたいなものでいたって元気なのですが。。。。80歳代後半になって人生初入院は相当退屈だそう。暇で帰りたいとしか言わないので何かないかと思いとりあえず売店に。
全然、元気でした。
そして、もうすぐ1度退院して次の病院へという時。
3月28日
入院中に脳出血。
急遽、湖東記念病院へ転院。
右半身麻痺、言語障害。
意識もあったりなかったり
あの時どこまでわかっていたかというのは本人にしかわかりませんが
こちらの言っていることは理解していたと思います。
瞬きで返事をする。
左手を握る。
この2つで意思疎通をしていました。
そんなある時、ペースト状のご飯を少し食べたとのこと。
回復に向かってるな!っという感じでしたが
熱が出たり
また食べられたり。
4月10日にはいつどうなるかわからないので
顔を見に来てと母親からは言われて翌日行きましたが
あんまり実感はなく
またそれから食べたりと
元気なのか悪いのかよくわからないまま数日が過ぎ。。。
4月21日(日)
8:45 母親から連絡があり、病院から呼び出されたとのこと。
9:15 父親、母親病院着。
9:23 祖父は亡くなりました。
9:30 接客中に父親からの電話で訃報を聞きましたが、最後2名のお客様は知り合いでしたので無理を言って日時変更をして頂き
18:00に仕事を終え、祖父が待つ家に行きました。
もう、自分の中では別れは近い。
そんなことは重々わかっていましたし、冷静に1日過ごせたと思います。
でもやっぱり顔を見るとこみ上げてくるものがありました。
別に実感もまだ湧かないですし、悲しいとか寂しいとかそんな感情もなく
なんとも言えないですが感情ではない何かを感じました。
祖父とは3人の孫の中でも一番関わりが多かったと思います。
大工仕事ができた祖父は
実家の廊下の板を張り替えたり
祖父の家の天井をタバコのヤニで汚くなった為、新しく張り替えたり、2階のベランダが老朽化したので解体したり。
助手が必要な大きなことは僕と日を合わせ一緒に作業しあーだこーだ言いながら改装していました。
もう時効なので言いますが、中学生の時に一緒にタバコ吸ったりもしてました。
祖父からだけは怒られず、むしろ吸うか?っとタバコを渡されていましたw
あとは口数は多くないんですが話し相手にはよく行っていました。
入院する前までも家には月1、2回。
入院してからは週1、2回。
最後は2日に1回会いに行っていました。
そんな大した話しはしてないんですけどね。
でも、最後に聞いた祖父の声、言葉はしっかり覚えています。
脳出血になる数日前の営業後に病院に行った帰り。
『そろそろ帰るわ!』って言ったら
『ありがとな』っと言ってくれたのが僕と祖父の最後の会話。
この時は最後の会話とは思っていませんでしたが、肉声でのコミュニケーションはこれが最後でした。
本当の最後のコミュニケーションは亡くなる2日前。
帰りに左手を握ると軽く握り返してきたのが最後でした。
悔いが全くないか?っと言われるとあります。
亡くなる前日。
実は病院に行く時間がありました。
けれど、その前日に行ったので祖母が別の病院で入院していたため、そちらに行きました。
面会時間の都合上、どちらかにしか行けなかったのですが
祖父のところには2日後の月曜日にゆっくり行こう。
そう思っていたのにそれはかないませんでした。
今更言っても仕方がないし、祖父が祖母の方に行ってと
僕に何かを送ったのかもしれません。
入院するまで約30年、くも膜下出血で右半身不随になった祖母を祖父はずっとそばで支えてきました。
『ばーちゃんを支えてやってくれ』とでも言いたかったんですかね?
文字に起こせないたくさんの思い出もあります。
口数は少ないながらも優しく、とても気遣いをしてくれる祖父でした。
家族葬にする予定でしたが
たくさんの方が通夜、告別式にも来てくださいました。
それが87年間、祖父が一生懸命生きてきた証だと思いました。
生前、お世話になった方達もこのブログを読んでくださっています。
この場をお借りして御礼申し上げます。
祖父がお世話になりました。
本当にありがとうございます。
そして僕はまた、日常に戻り
前を向き、進んでいかなければなりません。
その区切りとしてこのブログを書かせて頂きました。
自分の中のけじめです。
最後に。
じーちゃん。今までありがとう。
じーちゃんの孫で良かった。
楽しかった。
ゆっくり休んでください。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
この記事を書いた人
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CROSS hair × scalp オーナー
再現性のあるカットとよりダメージレスな技術を目指しています。
他にはない、美容師・ヘアサロン像を目指し、地域のお客様に喜んで頂けるよう心がけています。
大手美容メーカー「ナンバースリー」でカラー・パーマ剤、ヘアケア剤の製作の協力を始め、マーケティングの協力にも携わり、外部講師も務めている。